先日、行方不明者を探すときは探偵事務所に頼んだ方が絶対に良いという経験をしました。
受験ノイローゼで家出をしたいとこを探してもらったのでその経緯について紹介します。
もし同じように行方不明者や家出人のことで困っている方がいらっしゃいましたら参考にしてください。
私やいとこの家庭環境などについて
まず最初に、私やいとことの家庭環境などについて簡単に説明しておきます。
私の父は3人兄弟の真ん中で、兄弟みんな仲が良くて近所に住んでいて、家族ぐるみの付き合いをしています。
父の兄(以下「伯父」)は、実家に祖父母と一緒に住んでいて、子どもが3人(女・男・女)います。
私の家は子ども2人(私と弟)で、父の弟(以下「叔父」)の家は子どもが2人(男・男)です。
いとこは男4人と女3人の全部で7人で、近所で同じくらいの年代だったので、小さいころからよく遊んでいました。
私は7人の中では上から3番目のほぼ真ん中で、数年前に大学を卒業して普通の会社員をしています。
どこの学校に行ったとか、就職した会社はどこだとか、すべてのことが筒抜けなので、それが嫌だと思う時期もありましたが、今ではいとこはみんな同じぐらいのレベルなのでそういうこともあまり気にならないようになりました。
家出をしたいとこについて
家出をしたのは、叔父さんの下の男の子で、7人の中では一番年下です。
今年大学受験だったのですが、失敗して浪人して予備校に通っていました。
第二志望の大学には合格したのですが、どうしても第一志望の大学に行きたかったらしく、親に頼みこんで浪人をさせてもらったということでした。
すごくまじめな子で勉強もできる方だったので、どうしても希望の大学に行きたかったんだと思います。
最近は小さいときのように頻繁に会ったり遊んだりはしませんが、来年は頑張って希望の大学に合格してほしいと応援していました。
いとこが家出をした経緯について
先月のある日曜日の午前中に、叔父さんから昨夜から子どもが帰ってこないという連絡がありました。
それによると、朝から予備校に行きそのあと図書館で勉強して夕方には帰ると言って家を出たそうですが、朝出たっきり夜になっても帰ってこなかったそうです。
父も母も心配して叔父さんの家に行くというので、私と弟も一緒に行きました。
叔父さんの家には、父の兄弟の家族が全員集まっていて、今後どうしようかと話をしているところでした。
叔母さんの話では、LINEで「心配しなくてもいいから探さないで」と一度だけ連絡が来て、その後既読にもならないと言っていました。
高校時代に仲の良かった友人にも連絡をしてみたそうですが、最近は会っていなくて行き先はわからないということだったそうです。
また、予備校での交友関係が全く分からないということで、誰かと一緒なのかもしれないけど調べようがないとも言っていました。
警察に届けて探してもらうことにした
全員の意見として、まず警察に届けて探してもらおうということになり、叔父さんが警察に電話をして手続きなどについて問い合わせをしました。
それによると、次の内容がわかるようにして、行方不明者の写真と印鑑、身分証明書を持って来てほしいということでした。
- 氏名・生年月日・現住所・本籍・職業などの基本情報
- 身長・体重・体格・髪型・血液型などの身体的な特徴
- 行方不明になった日時・場所、その時の服装・所持品など
- 行方不明になった原因・動機など
警察は積極的な捜索は難しいらしい・・・ということが分かった
叔父さん夫婦は急いで警察に出かけて行ったのですが、2時間ほどして疲れ切った様子で帰ってきました。
警察ではLINEのメッセージが入っていることから「受験勉強に疲れての家出」と判断されたようです。
警察が積極的に捜索してくれるのは「事件性のある家出人」や「自殺の可能性のある家出人」に限られており、それ以外の行方不明者はリストに追加して全国の警察に公開し、その後どこかの警察から連絡が入るのを待つことになるそうでした。
第二条 この規則において「行方不明者」とは、生活の本拠を離れ、その行方が明らかでない者であって、第六条第一項の規定により届出がなされたものをいう。
2 この規則において「特異行方不明者」とは、行方不明者のうち、次の各号のいずれかに該当するものをいう。
一 殺人、誘拐等の犯罪により、その生命又は身体に危険が生じているおそれがある者
二 少年の福祉を害する犯罪の被害にあうおそれがある者
三 行方不明となる直前の行動その他の事情に照らして、水難、交通事故その他の生命にかかわる事故に遭遇しているおそれがある者
四 遺書があること、平素の言動その他の事情に照らして、自殺のおそれがある者
五 精神障害の状態にあること、危険物を携帯していることその他の事情に照らして、自身を傷つけ又は他人に害を及ぼすおそれがある者
六 病人、高齢者、年少者その他の者であって、自救能力がないことにより、その生命又は身体に危険が生じるおそれがあるもの引用元:行方不明者発見活動に関する規則
待っていてもしようがないので探偵に頼むことにした
警察は動いてくれないということが分かったのですが、だからと言ってただ帰ってくるのを待っているわけにはいかないので、探偵に頼んでみようということになりました。
以前、伯父さんの知り合いが認知症のお父さんが行方不明になったときに探偵に探してもらったことがあるそうで、その知り合いに電話をして「探偵事務所SAT」だということが分かりました。
早速叔父さんが電話をしてみたのですが、契約をすればすぐにでも調査を開始することができるということでしたので、叔父さん夫婦は「探偵事務所SAT」に出かけていきました。
夕方帰ってきて、詳しい事情を説明して見積もり出してもらい正式に依頼をしてきたそうです。
警察に届けたときの情報に加えて、次のことについて調べて教えてほしいという話だったそうです。
- 所持金はどれくらい持って出たのか?
- 着ていた服以外にどのような衣類を持って出たのか?
- スマホや携帯電話は持って行ったのか?
- 日記や手帳などはないか?残して行った場合何か手掛かりは残っていないか?
- 書き置きやメッセージなどを残していないか?
- ゴミ箱の中に何か手掛かりは残っていないか?
- スマホやパソコンのブラウザの閲覧履歴や検索履歴に手掛かりは残っていないか?
そして、翌日には「探偵事務所SAT」さんが訪ねてきていとこの部屋などを実際に調べるということでした。
探偵事務所SATさんによる調査が始まった
翌日は私は会社がありましたので、以下のことは父や母から聞いた話になります。
探偵事務所SATさんは、叔父さんの家に来るとすぐにいとこの部屋に行き、残されたものの中に手掛かりがないかを調べ始めました。
机や本棚の中、カバンの中や洋服のポケットなど、ありとあらゆるところを調べたそうです。
そして、叔父さん夫婦にさらに詳しく最近の様子を聞いてから、やはり一時的に受験勉強から離れたくなってどこかの友人宅などに身を寄せている可能性が高いと判断したということでした。
もちろん、探偵さんは入手した情報を整理しなおしてあらゆる可能性について再検討して調査を続けるのだと思いますが、叔父さん夫婦もちょっと安心したようだったそうです。
調査中は、定期的な連絡の他、特に何かあった場合も連絡がもらえるということでした。
依頼して2日後に無事に行き先が判明した
そして、その翌日お昼ごろに連絡があり、いとこの居場所と無事だということが分かったという連絡があったそうで、叔父夫婦はさっそく迎えに行きました。
いとこは悪びれた様子もなく素直に謝っていたので、その点でも安心したということでした。
子どもの家出の場合、無理に連れ帰ってもその後何度も家出を繰り返すようなことがあるようですが、そのいとこにはそういう屈折した事情はないようなので、良かったと思います。
探偵事務所SATさんに頼んで本当に良かった
今回のいとこの家出は何事もなく無事に見つかって、親戚みんなが安心していました。
いとこ本人の意図にかかわらず事件や事故に巻き込まれていた可能性もあるわけですから、やはり探偵事務所SATさんに依頼して本当に良かったと思いました。
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